2020/12/14
2021/4/13修正
2021/6/01追記
2021/4/13修正
2021/6/01追記
日本登山医学会専門医制度について
日本登山医学会専門制度委員会
専門医制度運営委員会
専門医制度運営委員会
【このお知らせは2020年12月14日発出版に、その後制度開始にあたって詳細を検討した結果を追記したものです。2022年7月1日現在】
2020年12月8日付で事務局長から発信されたとおり、2020年7月4日に開催された一般社団法人日本登山医学会社員総会において、日本登山医学会専門医制度が承認されました。これを受けて、専門制度委員会のもとに専門医制度運営委員会が設置され、具体的な検討を進めてきました。その結果を専門制度委員会に報告し、実施が決定されました。
2021年4月13日より専門医制度参加募集を開始し、受講者には5月28日よりMoodleシステムによるeLearningの視聴が可能となっています。(2021年6月1日追記)。
2020年12月8日付で事務局長から発信されたとおり、2020年7月4日に開催された一般社団法人日本登山医学会社員総会において、日本登山医学会専門医制度が承認されました。これを受けて、専門制度委員会のもとに専門医制度運営委員会が設置され、具体的な検討を進めてきました。その結果を専門制度委員会に報告し、実施が決定されました。
制度創設の経緯については、ワーキンググループ報告「日本登山医学会専門医/認定医(仮称)制度創設について」を参照してください。
なお、『国内認定山岳医制度』は2023年3月末までに終了することとされています。 DiMM制度は国際ルールに則って2026年4月から更新制度が実施されることとされています。詳細はDiMMページをご覧ください。
また、看護師における専門家の制度については看護師小委員会で検討中です。詳細は看護師小委員会にお問い合わせください。
なお、『国内認定山岳医制度』は2023年3月末までに終了することとされています。 DiMM制度は国際ルールに則って2026年4月から更新制度が実施されることとされています。詳細はDiMMページをご覧ください。
また、看護師における専門家の制度については看護師小委員会で検討中です。詳細は看護師小委員会にお問い合わせください。
2021年4月13日より専門医制度参加募集を開始し、受講者には5月28日よりMoodleシステムによるeLearningの視聴が可能となっています。(2021年6月1日追記)。
1. 申請要件(2021年6月1日一部追記)
[1] 会員であり、入会金および入会後前年度までの会費を滞納していないこと。
[2] 原則として、以下のいずれかであること。
① 山岳診療実践経験を有する医師であること。具体的要件は後述する更新要件【表2】の診療活動の基準に準じる。
② 日本専門医機構のいずれかの基本領域の専門医またはこれに相応するいずれかの基本領域の専門医資格を取得している医師であること。
③ 日本登山医学会で取得したDiMM holderまたは国内認定山岳医であること。
ただし、③については国内認定山岳医制度終了を以て終了する。
ただし、③については国内認定山岳医制度終了を以て終了する。
2. 取得要件
[1] 学会員であり、学会費を滞納していないこと。
[2] 申請を受理され、規定の申請料を納入していること。
[3] 受講すべき項目と単位は表1のとおり4領域21単位。
申請を受理されたのち、所定の受講項目を申請受理から5年以内に修了すること。
修了するまでの間にプログラム内容が改訂された場合、受講内容の新旧は問わない。
プログラムの見直しにより取得すべき単位が増減した場合、申請が受理された時点の単位数を求める。なお、DiMMとの共用単元について、併願者は重複して視聴する必要はないが、両制度の期限内での視聴が求められる 。
申請を受理されたのち、所定の受講項目を申請受理から5年以内に修了すること。
修了するまでの間にプログラム内容が改訂された場合、受講内容の新旧は問わない。
プログラムの見直しにより取得すべき単位が増減した場合、申請が受理された時点の単位数を求める。なお、DiMMとの共用単元について、併願者は重複して視聴する必要はないが、両制度の期限内での視聴が求められる 。
分野 | 項目 | 講師 | ||
---|---|---|---|---|
基本分野 6単位 |
1.運動生理学 | 山本正嘉 | ||
2.高山病:病態と治療 | 花岡正幸 | |||
3.低体温症:病態と治療 | 金澤英紀 | |||
4.凍傷:病態と治療 | 鈴木崇史 | |||
5.熱中症・脱水症:病態と治療 | 水腰英四郎 | |||
6.医事法制 | 上家和子 | # | ||
山中の医学Ⅰ 6単位 |
1.胸腹部・骨盤外傷:危険な病態 | 坂口幸治 | ||
2.特徴的な筋骨格系外傷 | 油井直子 | # | ||
3.ボルダリング外傷 | 油井直子 | |||
4.中枢神経外傷 | 黒田敏 | |||
5.中枢神経系疾患 | 草鹿元 | |||
6.有害動植物・有毒ガス・雷・紫外線 | 草鹿元 | # | ||
山中の医学Ⅱ 3単位 |
1.糖尿病・代謝疾患 | 草鹿育代 | ※ | # |
2.循環器疾患 | 市川智英 | ※ | ||
3.小児の特殊性 | 清水翔一 | ※ | # | |
登山技術 | 1.登山実践 | 安藤真由子 | ※ | |
2.山岳気象 | 渡辺均 | ※ | # | |
3.山岳遭難 | 久保田賢次 | ※ | ||
4.救急搬送とヘリコプター救助 | 齋藤 繁 | ※ | ||
5.海外登山 | 原田智紀 | ※ | # | |
6.登山前相談 | 原田智紀 | ※ | # |
※山岳医療経験による特例措置における視聴免除単元。
#2020年度DiMM一般座学クラスタと教材を共用した単元。
#2020年度DiMM一般座学クラスタと教材を共用した単元。
すべてオンデマンドのe-Learningであり、Moodleシステムによって配信する。
1単元は概ね60分で、大部分の単元は視聴しやすさを確保するために概ね3分割している。各単元には視聴後確認設問を設けている。視聴を完了し、設問に正解した時点で単位が付与される。
1単元は概ね60分で、大部分の単元は視聴しやすさを確保するために概ね3分割している。各単元には視聴後確認設問を設けている。視聴を完了し、設問に正解した時点で単位が付与される。
3. 山岳診療実践経験者における申請および取得要件
【この項は、山岳診療実践経験を有する医師が専門医を取得するための要件です。】
対象:以下に示す山岳診療実践経験を有し、現に会員であって、入会金および入会後前年度までの会費を滞納していない医師。
申請要件:山岳診療実践として、原則として以下のいずれかを満たしていること。
① 申請までに山岳診療経験が20日間以上ある。
② 申請までに登山者検診ネットワーク判定の実績が30症例以上ある。
③ 上記のいずれにも該当しないが準じる活動実績がある。
要件の確認は専門医制度運営委員会が個別に審査する。(2021年6月1日追記)
初回取得要件: 申請受理後5年以内に、表1のうち、基本分野6単位および山中の医学Ⅰ6単位の受講を求める。
申請料および視聴免除分を減額した受講料は納入すること。 なお、修了するまでの間で、プログラムの内容が改訂された場合、受講内容の新旧は問わない。単位数が増減した場合、申請受理時点の単位数を求める。 その後の更新については特別な措置は設定しない。
申請料および視聴免除分を減額した受講料は納入すること。 なお、修了するまでの間で、プログラムの内容が改訂された場合、受講内容の新旧は問わない。単位数が増減した場合、申請受理時点の単位数を求める。 その後の更新については特別な措置は設定しない。
4. 認定国内山岳医における移行措置およびDiMM保持者における取得要件
【この項は、これまでの日本登山医学会国内認定山岳医が専門医に移行を希望する場合、および、DiMM保持者が重ねて専門医を取得するための要件です。】
移行措置は、これまでのDiMMに一部(主に冬山登山技術)充たない、または放棄した場合に認定していた国内認定山岳医制度が5年後には終了することを踏まえた救済策として設定されている。DiMM保持者には、『国内認定山岳医』プログラムがDiMMプログラムの「部分集合」として運用されてきたため、2021年3月以前の参加者(受講番号~188番)であって各人の期限内でのDiMMプログラム修了者に適用する。
移行措置対象者については、申請受理後速やかに専門医として名簿に登載する。あわせて、5年後の更新に向けた視聴や活動を開始することとなるため、更新のための受講料等の納付を求める。
今後もDiMMは専門医制度と併存していくため、DiMMとの共用単元については重複して視聴する必要はないが、両制度の期限内での視聴が求められる。
移行措置は、これまでのDiMMに一部(主に冬山登山技術)充たない、または放棄した場合に認定していた国内認定山岳医制度が5年後には終了することを踏まえた救済策として設定されている。DiMM保持者には、『国内認定山岳医』プログラムがDiMMプログラムの「部分集合」として運用されてきたため、2021年3月以前の参加者(受講番号~188番)であって各人の期限内でのDiMMプログラム修了者に適用する。
移行措置対象者については、申請受理後速やかに専門医として名簿に登載する。あわせて、5年後の更新に向けた視聴や活動を開始することとなるため、更新のための受講料等の納付を求める。
今後もDiMMは専門医制度と併存していくため、DiMMとの共用単元については重複して視聴する必要はないが、両制度の期限内での視聴が求められる。
対象:日本登山医学会国内認定山岳医、および日本登山医学会で取得したDiMM holderのうち、専門医制度参加を希望する医師。
申請要件:日本登山医学会国内認定山岳医またはDiMMを取得後、専門医申請までの間、会費および国内認定山岳医またはDiMM申請取得に際しての申請料または受講料等の滞納がないこと。
なお、専門医申請において、初回については表1の受講は免除し、申請料・受講料も免除する。
なお、専門医申請において、初回については表1の受講は免除し、申請料・受講料も免除する。
初回取得要件:以下のいずれかを満たすこと。なお、その後の更新については特別な措置は設定しない。
① 日本専門医機構基本領域のいずれかの専門医を取得している。
② 申請までに夏山山岳診療所・救護所での山岳診療を20日間以上実践する。
③ 申請までに登山者検診ネットワーク判定を30症例以上実践する。
④ 上記のいずれも満たさないが、海外登山への帯同や山岳イベントでのスタッフ医師など山岳診療に準じる医療を実践する。これについては専門医制度運営委員会により個別に審査する。
その後の更新については特別な措置は設定しない。5. 更新要件
[1] 更新期間は5年とする。この間、学会員であり、学会費を滞納していない。
[2] 更新期限までに表2の診療活動から2点以上を含め、学術および社会活動との合計15点以上取得している。ただし、更新期限時点で満70歳に達している会員については両項とも免除する。
[3] 更新対象期間5年間の内に2回以上学会に参加(WEB参加を含む)している。
[4] 更新対象期間5年間の内に表1のプログラム21単位をすべて再受講している。
なお、5年間のなかで、プログラムの内容が改訂された場合、内容の新旧は問わない。また、単位数が増減した場合、少ないほうの単位数とする。
なお、5年間のなかで、プログラムの内容が改訂された場合、内容の新旧は問わない。また、単位数が増減した場合、少ないほうの単位数とする。
診療活動 | ① 山岳地域で高地肺水腫,高地脳浮腫,高エネ外傷のいずれかを治療(症例報告要) | 10点 |
② 山岳診療所・救護所で2日間診療に従事 ③ 3日間以上は1日2点ずつ加算 ただし,上高地,徳沢,西穂高,富士吉田,富士宮,富士5合目,雷鳥沢,乗鞍畳平等、アクセスに登行不要の診療所での診療活動,においては,加えて2500m以上の高山への山行実績が少なくとも更新期間中に1回必要。 |
2点 2点/日 |
|
④ 国立登山研修所等の研修への随行 ⑤ 学校登山等団体登山への帯同医師としての参加 ⑥ 山岳スポーツ競技会等における救護医師 ただし、2500m未満山域での活動の場合は、加えて2500m以上の高山への山行実績が必要。 |
1点/日 1点/日 1点/日 |
|
⑦ 海外登山への帯同医師としての参加 ⑧ 海外高地旅行団への帯同医師としての参加 ただし、2500m未満山域での活動の場合は、加えて2500m以上の高山への山行実績が必要。 |
1点/日 1点/日 |
|
⑨ JSMM登山者検診ネットワーク活動実績 | 1点/例 | |
学術および社会活動 | ① 山岳救助隊への助言 | 1点/日 |
② 山岳医療パトロールで2日間活動 ③ 3日間以上は1日1点ずつ加算 ただし,尾白川渓谷パトロールは2日間以上日数に拘わらず1点 |
2点 1点/日 |
|
④ 登山医学または同等以上の専門誌に筆頭著者またはコレスポンディングオーサーとして発表 ⑤ 登山医学または同等以上の専門誌に共著者として発表 〔5/著者数〕点 小数点は切り上げ |
10点 5点/著者数 |
|
⑥ 登山医学会学術集会で演者として発表 ⑦ 登山医学会学術集会に共同演者として発表 〔3/演者数〕点 小数点は切り上げ |
5点 3点/演者数 |
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⑧ 国際学会(ISMM、APSMM、WMS、HYPOXIAなど)で演者として発表 ⑨ 国際学会(同上)で共同演者として発表〔5/演者数〕点 小数点は切り上げ ⑩ 医学誌以外への登山医学に関する著述 ⑪ 学会経由または医師会等から依頼された主に医師等医療関係者を対象とした登山医学に関する講演 |
5点 5点 3点 |
|
⑫その他、上記のいずれかに準じる活動として詳細を報告し、専門医制度運営委員会による個別審査を受けた場合 |
上限5点 | |
⑬ 学術集会時の登攀技術講習会への参加 | 推奨 |
6. 申請料・受講料・更新料
[1] 新規申請料は10,000円。前述のとおり、移行措置対象者の新規申請料は免除する。
[2] 初回受講料は1単位3,000円。
移行措置対象者の初回受講料は発生しない。移行措置対象外のDiMM併願者の受講については、重複受講は不要とするが、受講料は調整しない。
移行措置対象者の初回受講料は発生しない。移行措置対象外のDiMM併願者の受講については、重複受講は不要とするが、受講料は調整しない。
[3] 更新料は10,000円、更新受講料は1単位1,500円。次の5年間のために専門医名簿に登載した時点で請求する。ただし、この間に70歳を超える場合は請求しない。
7. 申請受付
WEBにより随時新規エントリーの申請を受け付ける。(☞eLearning)
申請後、エントリーフォームを登録し、必要に応じて審査後、所定の請求額の納入を確認して、MoodleによるeLearningへのアクセス権を発出する。
申請後、エントリーフォームを登録し、必要に応じて審査後、所定の請求額の納入を確認して、MoodleによるeLearningへのアクセス権を発出する。
参考
1)関連情報
①日本登山医学会専門医/認定医(仮称)制度創設について(☞山岳医制度検討ワーキンググループ報告書)
②DiMMカリキュラム(☞DiMM受講案内)およびDiMM更新要件(☞DiMM資格更新制度)
③山岳診療所ネットワーク(☞夏山診療所)
④登山者検診ネットワーク(☞登山者検診ネットワーク)
⑤関連法規:医師法、医療法、災害救助法ほか(☞e-gov 法令検索)
2)日本登山医学会専門看護師制度について
看護師については、今後、専門看護師制度の運用および移行対応等、改めてアナウンスしますので、今しばらくお待ちください。
3)医師、看護師以外の学会員について
本学会としての専門医制度は、山中の診療行為を前提とした専門性の担保に関する制度です。
医師、看護師以外の学会員についても、e-Learningをはじめ、講習会等の受講は可能です。付与する資格は設定していませんが、受講する場合には受講料を納入してください。
受講料は1単位3,000円の予定で、減免はしません。
医師、看護師以外の学会員についても、e-Learningをはじめ、講習会等の受講は可能です。付与する資格は設定していませんが、受講する場合には受講料を納入してください。
受講料は1単位3,000円の予定で、減免はしません。