富士山測候所について

 
富士山測候所1 富士山測候所2
旧富士山測候所前で高所医学・高所順応研究メンバーと山頂班

 海外の高峰登山やトレッキングにおいて、標高4000mは多くの人にとって、高所順応の第一関門となっています。富士山(3776m)は国内唯一、その4000mに近い標高を有する山です。山頂は平地の2/3の低圧低酸素環境(気圧660hPa)にあり、高所医学や高所順応研究、そして高所順応トレーニングに適した環境です。
 富士山頂剣ケ峰に建つ富士山測候所(富士山特別地域気象観測所)の施設は現在、研究や高所順応に利用されています。限られた期間と施設の中で、効率の良い研究を実施する ため、本委員会では研究チーム間の協力体制の構築に携わっています。

高所医学・高所順応の研究風景

 
富士山測候所3
登山行動中の血圧測定
富士山測候所4
測候所内で
起立性血圧変動の評価を行う
富士山測候所5
重心動揺計による
静的バランスの評価
富士山測候所5
体幹2点歩行動揺計による
動的バランスの評価


高所医学の研究・高所順応の研究での利用を希望される方へ

 急性高山病の病態解明、予防・治療、高所順応とその評価など、高所に関わる研究を行う、富士山測候所の利用希望者を募集しています。

 2024年度研究の募集について、詳しくは、本研究委員会の ≫こちら≪ のページをご覧ください。


高所順応の評価を受けてみたい方へ

 高所医学や高所順応の研究に用いる機器による、高所順応の評価を受けてみませんか。
 海外での高所登山を予定されている方や富士山で急性高山病や高所順応の評価を希望される方の募集も行います。山行歴によっては低酸素室で評価を行った上で、より効率的な高所順応トレーニングをご提案する場合もあります。
 実際の登山に近い環境(低圧低酸素)で高所順応トレーニングを行うことにより、現地での高所順応に有効となります。このような事前のトレーニングは、より安全な登山や登山期間の短縮につながることが期待されています。
 なお、ここでの測定データにつきましては、登山医学研究に使わせていただくことをご了解ください。持病のある方は、事前に主治医とご相談下さい 。


これまでの研究成果

 2007年以降の研究成果(論文、学会発表)は、認定NPO法人「富士山測候所を活用する会」のHP(https://npofuji3776.org/research/paper/medicine.html)に掲載しています。


問い合わせ先

 ご質問やご相談については「こちら(rika_ide@tmhp.jp)(担当:井出里香)」までご連絡下さい。


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